農業をもっと身近に!「とうきょう援農ボランティア」をやってみた!

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公開日:2024年11月01日
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現役大学生が、東京の農林水産業に関する取り組みや疑問について取材するコーナーです!今回は農作業を通じて東京の農業を応援できる「とうきょう援農ボランティア」について取材してくれました!

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皆さんは東京で農作業の体験をしたことはありますか?
「東京産の野菜を購入したことがある」という方はいるかもしれませんが、「東京で農作業をしたことがある」という経験を持つ方はあまり多くないかもしれません。
そんな私も、東京で農作業の体験をしたことがありませんでした。

そこで今回、「とうきょう援農ボランティア」の取組みを通じて東京での農作業に挑戦してきました!やってみると、登録~作業までがとてもスムーズ&色々な農作業を経験できるので、東京の農業を知りたいという方にお勧めです!

「とうきょう援農ボランティア」は、農作業を通じて東京の農業を応援したい方と、人手を求めている東京の農家さんをつなぐマッチングサイトです。作業自体は農業未経験の方でもできる作業が中心なので、興味があればどなたでもすぐに挑戦できます。

「体を動かしたい」「自然とかかわる仕事をしてみたい」というライト層の応募も多く、高校生から中高年の方まで幅広い世代の方に登録いただいているようです。
ボランティアの証明書も発行いただけるようで、学生のインターンシップとしても人気なようです。使いやすさという点でもメリットがあり、午前作業のボランティアであれば前日19時まで受付可能なので、思い立ったらすぐに参加できるという柔軟さが魅力です!

さらに、保険にも加入しているため、万が一に作業中に怪我をしてしまった場合も安心です。また、サイトは公益財団法人東京都農林水産振興財団が運営し、ボランティア・受入れ農家双方に安心して使っていただけるサイト運営を行っています。



「とうきょう援農ボランティア」に登録してみよう!

 


「とうきょう援農ボランティア」の登録までの流れをご紹介します!
まずは、とうきょう援農ボランティアのHPへアクセス。
https://www.agrivolunteer-tokyo.jp/
(1)「会員登録」ボタンをクリックして、「一般の方」の枠から「ボランティア会員登録」へ進みます。


 

(2)会員登録フォーム画面に移ります。記載された4つの登録条件を確認したうえで個人情報を入力すると、登録確認メールが送られてきます。


(3)最後に、登録確認メールのURLからメールアドレスとパスワードを入力すると登録完了です。
先に会員登録しておけばいつでも応募できるようになるため、まずは登録だけでもしてみませんか!

 

 

最短前日に応募も!「とうきょう援農ボランティア」に応募してみよう!

会員登録が終わったら、実際にボランティアを募集している農家さんを探して応募してみましょう!
「とうきょう援農ボランティア」に登録している農家さんは、令和5年度末時点で149件。生産規模や作物、品種など登録されている農作業は多種多様です。
エリアごとに検索したり、希望の日付から検索したりすることができるので、ご自身の希望に合った農作業を探してみてくださいね。
時期によって、種まきや草刈り、収穫や選別など様々な作業が掲載されています。



一覧を見て、気になった募集内容があれば詳細ページから内容をチェック! 事前に募集人数や作業内容、必要な持ち物や農園のアクセス方法なども確認しておきましょう。



ボランティアに行きたい農家さんを決めたら、応募フォームに個人情報や農園までの交通手段を入力します。その後、援農ボランティア事務局から参加確定メールが届くと応募完了です!当日を楽しみに待ちましょう!

初めて援農ボランティアに参加する方には、タオルや手袋が支給されます!



「とうきょう援農ボランティア」をやってみた!
 

今回は、東京都府中市にある高野農園さんに応募して農作業を体験してみました!

高野農園さんは江戸時代から10代以上続く由緒ある農園で、ビニールハウスを使用したトマト栽培をはじめ多品目の野菜や米作りを行っています。家族4人で面積およそ1haほどの農園を経営しています。家族経営のため作業負担も大きく、今年度から援農ボランティアに登録したのだそうです。
ちなみに最寄り駅から高野農園さんの畑まで歩いてみると、駅近くは住宅が密集していましたが徐々に畑が点在する風景に変わっていきます。東京の農業がどんな場所で行われているのか、町の様子から知ることができるのも援農ボランティアのお勧めポイントの一つです!

高野農園さんではこの時期、「郷の香」という落花生を近隣のスーパーや直売所等へ出荷しており、今回体験した作業も出荷する落花生の選別作業です。葉を落とした落花生から傷んでいるものや小ぶりなものを手作業で選別し、洗浄機で洗うまでの作業に挑戦させていただきました!

なお、作業の内容や方法を最初に教えてもらえるので、農作業の経験がない方でも安心して作業を行うことができます!シンプルな作業も多く、作業中は農家さんとお話しながら楽しく作業を行うこともできますよ。今回も、高野さんから落花生の選別方法など作業工程を丁寧にレクチャーしていただきました。

やってみると作業自体はとてもシンプルですが意外と奥が深く、大きさや硬さなどを考えて選別する必要がありました。なにより、作業を通じて農家さんの日々の苦労や大変さも感じました。

普段は店頭に並んでいるきれいな落花生を見る機会しかありませんが、落花生がどのように栽培されているのか、店頭に並ぶまでにどのような作業をしているのかといった農業の裏側を知ることができるのも援農ボランティアを体験することの醍醐味です。雨天のため今回の作業は少量でしたが、天候や栽培している状況次第で収穫量も変動するため、量が多いときはこれを家族だけで作業していると思うとより農家さんの偉大さが身に沁みました。

一方で、援農ボランティアは農家さんにもプラスな影響があります。
高野さんいわく、援農ボランティアは農家側にも刺激になっているとのことで、ボランティアで普段かかわることができない人とつながり、全く異なる業種のサラリーマンや農業に関する研究をしている学生などの話を聞くことで新しい学びを得ることができるといいます。また、普段一人では大変な農作業でも一緒に作業する仲間がいると気持ちの面でも心強く、援農の受入れも積極的に行うようになったようです。

高野さんの農園でボランティアを受け入れ始めたのは令和6年9月頃からとのことで、ボランティアの方に分かりやすい依頼の仕方や伝え方を日々模索しながら作業を行っているとのことでした。

 

「とうきょう援農ボランティア」で感じる東京の農業

私は大学生ですが、「とうきょう援農ボランティア」によって学校では学ぶことができない体験をすることができました。また、農作業を通じて農家さんの想いに触れると、自然と農家さんのファンになっている感覚が芽生えます。「自分がボランティアに行った農園の野菜を買ってみたい!」「どういうところで販売しているのか知りたい!」など、ボランティアをする前には感じなかった東京の農業についての興味がたくさん湧いてきます!

消費者として東京産の農作物を進んで購入することも大切ですが、農作業を通じて農家さんを応援することも支援の一つです。
あなたも「とうきょう援農ボランティア」を通じてぜひ東京の農業の魅力を発見してみませんか♪


▼もっと詳しく知りたい方は
とうきょう援農ボランティア公式HP
https://www.agrivolunteer-tokyo.jp/

 


▼取材協力
高野農園
https://www.agrivolunteer-tokyo.jp/volunteer/recruitment/detail/5768
Instagram
https://www.instagram.com/takanofarm.fuchu

取材者:大学4年生S・T


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今後も東京都の農林水産業についての情報を発信していきます!
ぜひ皆さんも、東京都の農林水産業について「気になる!」「これを知りたい!」という情報やご意見がありましたら、ぜひファンクラブ事務局まで教えてくださいね!


▼情報やご意見はこちらからどうぞ
https://www.tokyo-aff-fc.jp/contact/  

それでは次回の更新をお楽しみに♪
 

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