会員イベント「甘酸っぱい南国フルーツ!東京産パッションフルーツをまるごと味わう農業体験」を開催しました

ファンクラブイベント
公開日:2025年10月07日
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まだ残暑が厳しい9/6(土)、八王子市でパッションフルーツ栽培を行うMEDERUファームさんにて東京農林水産ファンクラブ会員限定の農業体験イベントを開催し、会員とご家族9名が参加しました。
 

講師をしていただいたのは、MEDERUファーム代表の中村しのぶさん。公益財団法人 東京都農林水産振興財団が運営する「東京農業アカデミー八王子研修農場」で2年間の研修を経て2024年に農家となり、パッションフルーツを中心に野菜などを栽培しています。中村さんに、パッションフルーツができるまでの過程と収穫体験、収穫後のタイミングによる食べ比べをレクチャーしていただきました。

パッションフルーツの実ができるまで


パッションフルーツの花について説明する中村さん

パッションフルーツは、実がなる前にきれいな花をつけます。花が咲いたら、結実するための受粉作業が必要です。
ただし、花が咲くのはたった1日、しかも10時から15時くらいのわずかな時間しか花が開きません。多いときは1日約1,000個咲くというパッションフルーツの花を、中村さんは夕方までの限られた時間でスピーディーに受粉作業を進めていくとのこと。
受粉が成功すると2ヶ月程度で実が熟します。パッションフルーツは熟すと落ちてしまうので、中村さんは収穫まで洗濯バサミで留めておくそうです。

パッションフルーツや夏野菜を収穫体験


実ができるまでの苦労を知ったら実際に畑へ。稲穂が垂れる田んぼを眺めながら歩いた先に、パッションフルーツの畑はありました。
参加者たちが生い茂った葉をかき分けながら、赤紫色になったパッションフルーツの実を探し、丁寧に洗濯バサミを外して収穫していきます。

パッションフルーツを収穫する参加者

また夏野菜を育てている畑も案内いただき、育ったナスやピーマンも収穫。今年は暑さでピーマンがすぐに真っ赤に完熟してしまったり、雨量不足で十分にナスのツヤが十分に出なかったりと苦戦したそうですが、畑にたくさん実った野菜をハサミで思い思いに採り、袋いっぱいに詰め込みました。中には、珍しい形のピーマンを見つけたお子さんも。

ピーマンを収穫する参加者
 

収穫時期の異なるパッションフルーツを食べ比べ


畑から戻ったあとは試食タイムへ。
パッションフルーツは、しわの有無や状態によって甘さが違うといわれます。そこで、収穫間もない表面がつるんとしているものと、収穫から1週間ほど経った皮がしわだらけのものを食べ比べました。

パッションフルーツのアレンジメニューを試食する参加者

「パッションフルーツの良いところは、いろんな好みの人が楽しめるところ。酸味が強いのが好きな人は表面のしわが少なく固いものがおすすめ。甘みが好きな人はしわの多いものが合います」という中村さんのアドバイスを参考に、それぞれの味の違いを楽しみました。

初めての味に不思議そうな表情をするお子さんや、甘い方が好きな方、しわがない方が好きという方などさまざまな反応でした。また、サイダーに入れたりバニラアイスにかけたりといったアレンジメニューも楽しみました。

参加いただいた方からの声


子どもが自然に触れて体を動かしたり、野菜の育つ姿を見せることができた
「住んでいる地域では土に触れたり、子供が思いっきり走り回ったりする環境が少ないのでとても良かったです。野菜の花を見せてあげることができたのも貴重な経験になりました(40代・女性)」

パッションフルーツの香りをかぐ参加者

収穫と食べ比べ体験ができ、パッションフルーツが身近な存在になった
「何度か農業体験に参加しましたが、今回のイベントはその場で食べ比べできたのが良かったです。農家さんの話を聞いて、パッションフルーツが身近になり、店頭で見かけたらぜひ買いたいと思いました(20代・男性)」

イベント当日は収穫と食べ比べのほか、子どもたちが黒板にパッションフルーツの絵を描いたり、中村さんのレクチャーで収穫した農産物を袋詰め体験させてもらえることに。ふだんではなかなかできない体験に盛り上がり、あっという間の2時間半でした。

袋詰め体験
 

東京農林水産ファンクラブでは、今後もさまざまな東京の農林水産業に注目し、イベントを開催していく予定です。ぜひご期待ください!

中村さんを囲む参加者
 

MEDERUファーム代表 中村しのぶさん

MEDERUファーム 中村しのぶさん
1983年生まれ。以前から農業に興味はあったものの、就農を決意できずにいたところ、公益財団法人 東京都農林水産振興財団が運営する「東京農業アカデミー八王子研修農場」があることを知り、入学。2年間の研修を行い、2024年4月に八王子市で新規就農し、MEDERUファームを設立。「パッションフルーツの美味しさを広めたい」という思いで日々農業に取り組んでいます。

  取材・撮影:みつはしさなこ

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