会員イベント「森を歩き、木に触れる!丸太切り・ヒノキのコースターづくり森林体験イベント」を開催しました

ファンクラブイベント
公開日:2025年12月09日
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紅葉が見頃を迎えた11/16(日)、檜原村で林業を営む株式会社東京チェンソーズの社有林にて、森林体験イベントを開催しました。東京農林水産ファンクラブ会員限定のこのイベントでは、会員とそのご家族計7名が参加しました。

株式会社東京チェンソーズ青木亮輔さん

講師を務めていただいたのは、株式会社東京チェンソーズ代表取締役の青木亮輔さん。
森林の間伐を行いながら、木の幹だけでなく枝葉や根まで「1本まるごと販売」するなど、持続可能な森林管理と木の価値の最大化をビジョンとして事業をしています。青木さんと一緒に山の中を歩きながら、森や林業の現状を教えていただきました。

山歩きをしながら東京の森のいまを知る


森を散策

多摩地域の森林は、戦後に植林されたスギやヒノキの人工林が半数以上を占めます。
現在は樹齢70年近くを迎え、建材として利用できるほど大きく成長しているものの、原木(丸太)価格の低迷などから従事者が減り、十分な間伐が行われていないとのこと。間伐が進まず木々が密集したまま育つと、根がしっかり張れず倒木や地滑りなどの原因となるほか、私たちの暮らしに欠かせない水にも影響を与えます。
大きく育った東京の木

しっかりと根の張った木にするには、木と木の間に適度な空間をつくることが重要。空間のある森は地面に日光が差し込んで下草が育ち、エサを求めて虫や鳥が行き交います。こうした森では豊かな土壌がつくられ、雨水をよく吸収します。雨水は地下水や河川を通じて、私たちのもとへたどり着くのだそうです。

丸太切りと薪割りに挑戦


青木さんから森の話を聞きながら作業道を40分ほど歩き、本日の体験スペースへ。メインイベントの丸太切り体験がスタートです。

大きなのこぎりを使って親子で丸太切り体験

初めて見る大きなのこぎり。スタッフが大きなスギの丸太をしっかり支え、参加者が2名体制でのこぎりの両端を持って丸太切りに挑戦します。丸太が少しずつ削れていくのを見守りながら、息を合わせてのこぎりを動かしていきます。切り落とされた丸太がドスンと地面に落ちる瞬間は、思わず声があがりました。

薪割台とハンマーを使って薪を割る参加者

切った丸太はその場で割って薪にし、焚き火の燃料に使います。薪割り台とハンマーを使って丸太を割っていきます。

焚火台に木をくべる参加者

パチパチという音とともにまわりの空気がじんわり温まったところで、昼食タイムに。東京チェンソーズさんが用意してくれた地元の山の幸をふんだんに使った特製のお弁当や、焼きマシュマロをいただきました。

経木に包まれた山の幸たっぷりのお弁当
たき火で焼きマシュマロ

ヒノキの丸太で自分だけのコースターづくり


休憩のあとはヒノキの丸太切りに挑戦。丸太を薄く平らに切るのに苦戦しながらも、好みの厚さに切り落とします。

ヒノキの丸太をカット

スライスしたヒノキをやすりで丁寧に磨き上げていき、最後に焼印を押すと世界に一つだけのコースターが完成。皆さん嬉しそうに、ヒノキの香りが漂うできたてのコースターに触れているのが印象的でした。

できあがったコースター

参加いただいた方からの声


林業への理解が深まりました

「キャンプが好きなので森や木に親しみはありましたが、なぜスギやヒノキが植樹されているのかなど、日本の林業については知らないことばかりでした。森林体験とお話ともに有意義な機会でした」

丸太を抱える参加者

田舎らしい体験ができてよかった

「丸太切りに興味があり小学生の息子たちと参加しました。住んでいる地域ではこういう体験ができないので、子どもたちが本当に楽しそうでした」

切った丸太を掲げる参加者ファミリー

普段はできない体験ができた

「山の中でなかなかできない体験ができて楽しかったです。焚火も久しぶりでした。」

丸太を抱える参加者

大自然の木々に囲まれながら過ごした3時間。大人も子どもも気持ちの良いひとときとなりました。
東京農林水産ファンクラブでは、今後もさまざまな東京の農林水産業に注目し、イベントを開催していく予定です。ぜひご期待ください!

参加者全員でパチリ

年会費・入会費無料!
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イベント協力:株式会社東京チェンソーズ

株式会社東京チェンソーズ代表取締役 青木亮輔さん

株式会社東京チェンソーズ 代表取締役 青木亮輔さん

大阪生まれ。川や田んぼが身近な場所で遊びながら幼少期を過ごす。映画「植村直己物語」に影響を受け、大学時代は探検部に所属。学生時代に全国の山川や洞窟を巡ったりモンゴルやチベットの自然に触れたりしたことで、日本の森林を改めて見直すようになり、林業を志して起業。「森と街が共生する社会」を目指して26名のスタッフとともに活動している。
山のサブスクサービス「MOKKI NO MORI(モッキノモリ)」に入会すると、今回のイベントの舞台をはじめとする檜原村各地のフィールドを、時間や回数の制限なく利用可能。

東京チェンソーズ:https://tokyo-chainsaws.jp/

取材・撮影:みつはしさなこ

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