会員限定イベント「東京の畑で発見!タネ団子づくりと里山の自然体験」を開催しました

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公開日:2026年11月04日
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長くぐずついた天気が続いた後、ようやく雨が上がった10月3日(土)、東京農林水産ファンクラブでは会員イベント「東京の畑で発見!タネ団子づくりと里山の自然体験」を開催しました。

身近にある里山の自然観察を楽しみながら、農業と自然環境のつながりを学ぶ体験型イベントで、当日は親子連れやご夫婦、おひとりで参加された方など、20名が集まりました。
会場は、埼玉県境に近い青梅市の東京繁昌農園。農園代表の繁昌知洋さんを講師に迎え、里山の自然観察とタネ団子づくりを体験しました。

繁昌農農園会員限定イベント

生き物をよく知る農家と歩く、里山の自然観察


繁昌さんは、大学で河川生態系や森林生態系を研究したのち、2016年に青梅市で新規就農しました。できるだけ地域で循環できる農業を目指す繁昌さんの畑には、年間140種類もの野菜が育ちます。その畑のまわりには、さまざまな生き物が暮らしているそうです。

「畑はただ野菜を育てる場所ではありません。その恵みはどこから来ているのか、みなさんと観察しながら見ていきたいと思います」

繁昌農園会員限定イベント

足もとの植物や動物の跡を探しながら、収穫期の田んぼを歩く時間


会場となった畑は、もともと田んぼだった場所。粘土質で水持ちがよいため、ナスや里芋のように水を好む野菜がよく育つのだそうです。

畑の脇には、藍染に使われる藍の葉や、草むらに隠れた虫たちの姿も。繁昌さんが足を止めるたびに、参加者たちは興味深そうにのぞき込んでいました。

繁昌さんの言葉に耳を傾ける参加者

歩き進むと、目の前に稲穂が垂れた田んぼが広がります。中には、すでに収穫を終えて稲がはざ掛けされている場所もあります。
田んぼのあちこちには、鹿の足跡がくっきりと残っていました。里山を管理する人が徐々に減り、鹿がよく現れるようになったためと、繁昌さんは話します。

通常、収穫直後の田んぼは水が抜け、土が固くなっています。しかし、今年は9月から雨の日が続き、土がぬかるんだ状態でした。思い切って田んぼに踏み入れると、一歩進むごとに長靴が沈み、引き抜くのにも力が必要です。繁昌さんや近隣の農家さんに助けられながら、参加者のみなさんは雨でゆるんだ土の柔らかさを体感しました。
 

親子で楽しむ参加者

川のせせらぎと生き物探しに大人も子どもも夢中


田んぼのまわりを一巡りしたあとは、農園のすぐ裏を流れる成木川へ。「水のよい場所では田んぼもよく育つ」と繁昌さんが話すように、川にはさまざまな生き物を見ることができます。

ゆるやかな川の流れの中に見えたのは、50センチほどもある鯉。繁昌さんに教わりながら、子どもたちは岩陰をのぞき込み、エビやサワガニを探すのに夢中でした。

川での生き物探し

大人たちも川や子どもたちの様子を写真に収めたり、きれいな形をした石を探したりと、思い思いに過ごしました。

大人も子どもも川遊びに夢中

先ほど歩いた田んぼの水は、この成木川から引かれます。そのため、夏には川の魚が田んぼに入り込み、稲の合間を泳いでいるそうです。さらに、その魚たちは田んぼでカエルに食べられ、カエルが産んだ卵がやがてオタマジャクシとなって川に戻って行く。繁昌さんの話から、川と田畑がつながっているのを感じました。

野菜の生命力を信じて 11種類を混ぜ合わせたタネ団子


畑に戻り、いよいよタネ団子づくりへ。繁昌さんの説明に沿って土と水を混ぜ合わせ、大人も子どもも手を泥だらけにしながら団子を作っていきます。

タネ団子作り

泥団子ができたら、種の準備です。用意してくれたのは、カブ、春菊、小松菜、パクチーなど11種類。繁昌さんによると、タネ団子には比較的早く収穫できる葉物野菜が向いているとのこと。

容器に種をすべて広げたら、団子を半分に割り、断面にスタンプを押すように種をつけて、もう一度団子を丸めます。

できあがった泥団子

タネ団子ができたら、土を入れたポットに、団子が半分見える状態で押し込めば完成です。持ち帰った後は、プランターに移し替え、土の表面が乾いたら水をあげて育てます。

繁昌農園会員限定イベントに参加した親子

一般的に、野菜の種まきでは種同士の間隔を数十センチ空ける必要があるといわれます。けれど繁昌さんのタネ団子は、すべてを一つにまとめたもの。たくさんの種が詰まった団子の姿に、驚く参加者も少なくありませんでした。

「常識は思い切って壊します。野菜って本当に生命力があるので、タネ団子にしてもどんどん芽が出てくるんです」繁昌さんはそう教えてくれました。

畑や田んぼ、川をめぐりながら植物や生き物に触れ、新たな芽吹きに向けてみんなで手を動かした2時間。 私たちが手にする野菜が里山の自然の一部であり、畑を育むことが豊かな里山につながっていることを実感するひとときとなりました。

 

参加いただいた方からの声


タネ団子づくり

タネ団子も自然観察も楽しめました

タネ団子がどんなものか気になって参加しました。泥団子にたくさんの種を入れると知って、とても意外でした。生き物が好きな息子は川遊びが楽しかったようで、まだ遊び足りない様子です。楽しいイベントでした。

初心者でもできそうと思えました

タネ団子に興味があり、夫婦で参加しました。家庭菜園ははじめてですが、プランターで育てられると知って早速やってみようと思いました。

植物の自ら育つ力を再認識

家庭菜園をしているので、タネ団子での育て方を楽しみに参加しました。お話を聞いて、植物が自立する力で生えてくるのを少し手助けするくらいでいいのだと実感しました。すぐに真似してみます。

繁昌農園での会員限定イベント

東京農林水産ファンクラブでは、今後もさまざまな東京の農林水産業に注目し、イベントを開催していく予定です。ぜひご期待ください!

 

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イベント協力

繁昌知洋さん

東京繁昌農園 代表 繁昌知洋さん

北里大学海洋生命科学部卒業。学生時代の海の生態系の研究から森や土の重要性に気づき、農業に関心を持つ。都内青果店の勤務で野菜について学んだのち、農業学校で本格的に農業を学び、2016年に就農。マルシェや直売所での野菜販売のほか、畑での体験を重視するファームイベントや「米人プロジェクト」などの活動を積極的に行う。

取材・撮影:みつはしさなこ

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